ほんとに呆れるほど一難去ってはまた一難なのが闘病生活です。(笑)
祖母と電話をしていて、5月に梅雨入りなど初めてだわ~、という話をしました。またこの時期は農業をしているわたしのいとこにとって植える作業の最盛期なのですが、機械化が進んでいるとはいえ今年は難儀するだろうなとのこと。
気象にともない季節の話でいえば、最近では今の時期に運動会などが催されるようですね。小学生で娘のいとこの徒競走の映像を見ていると、思わず懐かしさにノスタルジックな気分にさせられます。するとついつい、「あの頃は組体操があった!」とか、「今は午前中で終わりの運動会が増えて物足りひんなー!」とか、「いや~やっぱ”棒倒し”が一番盛り上がるでしょうっ!」(棒倒し!?ナニそれ???)とか、「ランドセルって今は6万円もして70kgが乗っても大丈夫らしいで!」、みたいな“あの頃は…”的話に花が咲き乱れました。
あの頃は…、というほど昔ではありませんが、1か月ほど前の出来事が今日のお話です。
まずは先に背景となるがん治療についてお話します。現在わたしは5種類目の抗がん剤を投与しています。割とたくさんの種類を投与しているんだなーとおもいませんか?そうなんですよね、といいますのも主治医から薬の効果ありと所見をもらえたのは、1つ前の4つ目の薬(年末ごろからの投与)が初めてなんです…。つまり実は、3つ目までは効果が無かったあるいは不十分だったのです。当然のように肺への転移や体の麻痺が現実となり、待ったなしで迫る悪化の恐怖と日々プロレス大会を開催する生活でした。なので4つ目の薬の結果が出た時は、胸をなでおろして、やっと休むことができる、と心底おもいました。
ただここでお気づきの方もいらっしゃるかとおもいますが、せっかく効果があった4つ目の薬を止めたのはどうして?ということになります。たいがいの薬には望ましい効果もあれば、副作用と呼ばれる効果があるものも少なくありません。こと4つ目の薬においては、心毒性(心臓への副作用)の懸念から回数制限があるような薬でした。そしてわたしの場合は最大回数を待つことなく心不全となってしまったため、あえなく5回目の投与でドクターストップとなってしまいました。待望の薬であっただけにショックはかなりのものがありました。しかも追い打ちをかけるがごとく残念なことに、どうやら心不全というのはそもそもあまり改善の見込みがないものだそうです。ですので心不全についての治療の主目的は悪化を食い止めることになります。ほんとに呆れるほど一難去ってはまた一難なのが闘病生活です(笑)。
そんなこんなで始まった投薬治療と合わせて、自主的に始めたことが今回の本題です。(適当に)題して、「激烈ーっ!エヴリデイ食塩相当量6g未満生活ーーー!!!!」です。・・・はぁ…(?)。と、ずいぶん温度差を感じるリアクションをされたことでしょう大多数の皆さんにこの食塩相当量6gという数字の過酷さをご説明します。身近な例でいうと、永谷園のお茶漬け。これを3杯食べればもうアウトです。醤油おおさじ3杯、マクドのチキンフィレオ2個、CoCo壱のチーズカレー1.5杯、天一のこってりらーめん1杯。これらそれぞれで文字通りデッドラインの6gに到達します。なお6gというのはある程度進行した心不全患者に対して、一般的に推奨値といわれている量になります。なにかにつけてHPを調べては、食品表示を見て、妻に今日使う素材を聞いて、毎食秤でおかずの重さを量って原材料100gあたりの食塩相当量データをかけ算して、合計食塩相当摂取量に目をまるくしながらノートにすべて記録して…という日々が始まったわけです。
調べれば調べるほど、その過酷さが身に染みてきます。大学の4年と社会人になってからの営業生活10年にわたり昼食は外食ですませていました。そんなわたしにとって最初はまるで「お前、今日から飯は昼1食だけなっ!」、と言い放たれたような衝撃の値だったのを覚えています。ちなみに、1日当たりの食塩相当量の補足情報としてご紹介すると、WHO(世界保健機関)推奨値は成人:5g、厚生労働省推奨値は成人男性:7.5g/成人女性:6.5g(WHOよりややゆるい)に対して、日本人摂取量平均は、男性:11g、女性9.3gです。わたしと同じ30代では、実際もっと高い値なのではとの印象があります。
さぁ、果たして続けることはできたのでしょうか・・・!?
気がつけば、思いのほか文字数のボリュームがありましたので、この続きは次回の投稿にて…。
さて、結びに余談を少しばかり。母が積み立てNISAでずいぶん儲けたとはしゃいでおります。まだ現金化してないんやから、まだ1円も実利はないからな!と釘を差しているのですが、それでも2018年からの投資(比較的バランス型の手堅い路線の信託)で現在38%の投資益とのデータが出ているそうです。検討の経験はあるもののわたしはまだ始めていません。するとそんな話を聞きく内に、うらやま歯がゆいと思うスケベ根性な自分が(ちょっとだけ)おりました。
今日もお付き合いありがとうございます。
ではまた。