
ネガティブ(否定)の矛先を間違えなければ、誰も傷つけない。
吸い込まれるような画像ですよね。山登りによく同行する方に撮ってもらった1枚です。
冬山は雲や霧などで視界が悪かったり、灰色一色であることがつきものです。
しかし、ある瞬間を境に突き抜けるように爽快な景色が飛び込んでくるのが、
また冬山の魅力の一つだと思います。
きのうの朝、voicy(ラジオアプリ)を聞いておりました。
その内容を抜粋すると、「ポジティブにいきましょう!それが周りを元気にし、お互いにいい影響を与えることができる」、というお話です。
まさにその通りだと思います。
ですが、私の興味はその方へ寄せられたリスナーのコメントです。
「とっても良いお話をありがとうございます!なんとか無理やりにでもポジティブな考えに変えて行動していこうと思います!」
・・・さてさてみなさんは、どのようにうけとられるでしょうか?
この方はとても努力家なのだと思います。
しかしこの気持ちが持続して効果を発揮するのは、自分が元気なとき≒十分な余力があるときかもしれません。
なぜなら、うつ症状へと続く悪循環の入り口一つが、自分のホンネの感情と思考がずれていることでした。
わたしは営業職をしております。
日々のタスクがどんどん増えていきます。
例えばこの状況ではもはや期日に間に合わない、でもやる時間もない・・・。
みなさんも一度は似たようなご経験があるのではと思います。
このとき、
<感情《ホンネ》>
一生懸命やってるけど終わらない、もう自分だけではしんどいな…。
に対して、元気なときは気持ちの力技、気合と根性でやりきる方法もあります。
<思考《元気なとき》>
この程度もこなせなくてどうする!みんな忙しい中で自分だけが手伝ってもらうわけにはいかない。なんとしてもやってやるぞー!
一方で問題となるのはなんらかの原因で、すでに元気ではないときです。
<思考《元気でないとき》>
こんなこともできないなんて自分は能力がないのかな…。きっとできないやつだと周りもおもっているだろうな。迷惑かけて申し訳ない、なんとかしないと・・・、今日は家でも仕事しよう。
「・・・あぁ、あるかも」と思われたまじめなの方は、要注意かと思います。
かくいうわたしがまさにこのパターンでした。
今の私でしたら、こう考えるようにします。
<思考《元気のあるときも、ないときも》>
これはやり方をまちがえたかな?そうかあの時の手間な進め方がダメなんだよなぁ。もう気持ちも疲れてしんどい。時間的に考えても一人じゃ無理だから今回は手伝ってもらうようにとりあえず頼んで相談しよう。
違いはいかがでしょうか。
私なりのポイントは2つです。
1,ホンネである感情に素直によりそえているか
2,ダメというネガティブ(否定)を自分も周囲も含めた人に向けていないか
感情に素直によりそうことで、
正確に自分の抱えている負荷を理解することができます。
ネガティブ(否定)を人以外にむけることで、
本当の原因と解決策に目を向けることができます。
そのようにして導き出した解決策は、自己都合で労力を惜しむための甘えやわがままとは、まったく異なります。
そして、いい意味で周囲は思っているほどあなたのことに関心がありませんし、困っている人を邪険にするような悪人もいません。
むしろ頼られることは、自分は認められていると喜ばれるぐらいです。
自分の気持ちに嘘偽りがなく、人格を傷つけてこない人を人は避けません。
それが冒頭の「ポジティブが周りを元気にし、お互いにいい影響を与えることができる」ということにつながるのではないでしょうか。
ゴールの決められていないマラソンたとえられる社会人生活です。
蓄積することで心身の故障につながるような負荷をいかに持ち越さないかが、待ちうける景色をがらりとかえてくれます。
もやもやが晴れたとき、
これまでの灰色の道のりが嘘のように、突如として鮮やかな視界が広がる冬山のように、開放感と躍動感があすへのエネルギーとなって湧き出してきます。
ここで重要なことなので、かさねて書きますが、
これはまだうつ状態へむかう入り口手前で役立てばうれしいと願うお話です。
自分をせめることしかできない、あるいは何も考える気がおきない、などというときは専門医の受診はもちろん、可能なかぎり現状から一時的に離れることができる場所と時間の確保をおすすめします。
すでに入り口を通ってしまっていて、進行している可能性も考えられます。
抱えるものをすべてかやの外において、心身を休ませるときかもしれません。
またそのときのお話もおいおい書いてみたいと思います。
ついつい、気持ちが入る話題をとりあげると文章が長くなりますね。
次回からはもっと時短で記事がかけるように、ダメなやり方をかえてみます。
今日もお付き合いありがとうございます。
ではまた。


