“サッカーが好き。” ≠ “将来の夢はサッカー選手。”
猛烈な熱風に日本かどうかを疑うような日が続きます。わたしたちが子供のころはこんな過酷だったっけ?と、同級生の妻ともよく話します。そういえば実際どうなんだろう、いい機会なので、当時の関西地区地元の2000年6月と2022年6月(ともに1~25日まで)の気温をネットでサクッと調べてみました。約20年前です、みなさんの予想はいかがでしょうか。
なんと、さほど変わらない…!?なんだか意外ではないでしょうか。わたしはてっきり1~2℃上昇しているものかと思っていました。
強いて言うなら、2022年のほうが平均値と中央値で0.2~0.3度程度高い程度でしょうか(気象学的には大きな変化なのかな?)。ただ当時よりも熱中症の認識が世間一般的に普及している印象があります。またそれに伴い暑さの情報や事故がメディアによく出ているような。ほかの月はまた違う結果になるかもしれませんので、調べてみると面白いかもしれませんね。体感と事実のギャップに気づいたおもしろい発見でした。
さて、今日は自分の興味関心についてのお話です。
自分探しや将来の仕事について考えるときに、“あなたの好きなもの”というキーワードをよく聞いたものです。みなさんにも聞きなじみのある切り口ではないでしょうか。ただわたしにとっては好きなものをたどってみても、正直あまりしっくりと腑に落ちることはありませんでした。わたしの小学校の時の夢は、サッカー選手と盲導犬訓練士(目の不自由な人をサポートする犬を育成訓練する人)です。そうです、クラブに入って毎日ボールを蹴るほどサッカーが好き、動物では犬が大好き…。先の2つの職業はたしかに夢ではあります。でも熱狂するほどの夢かと聞かれますと、それほどではなく単なる憧れのような、そんな感じなのです。
そんな興味関心と好きなものについて、正しく理解&紐付けができたのは、ほんと最近のことです。今でしょ!でおなじみの林修講師がとあるTV番組で話していたことがきっかけだったと思います。
その内容は要約すると、自分の興味関心の源泉をさがすときは、好きな“もの”(名詞)ではなく、好きな“こと”(動詞)で考えよう、ということです。たとえば、好きなものはサッカーです。ではサッカーについて、何をしているときがワクワクするでしょうか?そこに本当に自分の心が求めているヒントがあるというのです。
サッカーの何についてワクワクするのか。それはプレーすることであったり、選手の采配を考えること、あるいはサポーターの一員として一緒に盛り上がることなど、さまざまなアクションの種類があります。また例えば「プレーすること」を取り上げてみて、さらに掘り下げると、それは得点すること、得点をアシストすること、全体に指示をだすこと、などさらに多岐にわたります。
ところで、わたしの今の職業は専門商社で営業の仕事をしています。奇遇にも就職活動で受けた企業の中で唯一の営業職の会社に就職しました。大変やりがいのある生涯をささげるに値する職業であると、10年続けたいま思っております。
さて、話は戻って小学校の時の夢です。サッカー選手と盲導犬訓練士、そして今の職業である営業職。一見すると何の関係もないように見えます。しかし実はすべて同じ共通項の仲間だったのです。
どの職業も、“自分の技能で相手が望む以上の結果を提供する(動詞)”シゴトだったのです。
営業職を一言でいうと、お客様の利益を最大化するためのお手伝いをするシゴトです。そして、お客様から頂く「よくやってくれたね、おかげでいい感じだよ!」がわたしにとっての感情の得点です。
ちょっと待ってじゃあ、サッカー選手は何が共通項なの?と思われるでしょう。
…そうなんです、わたしがサッカーをしていて一番好きなプレーはアシストなのです。アシストとは、自分ではないチームメンバーが得点するために送り出す最後のパスのことです。
そんなわたしが目指す次のステージは、周囲の人たちの成果を最大化することに尽力する立ち位置、マネージャーの役職です。もちろんまだまだ営業としての技能をさらに研鑽しなければならないことは言うまでもありませんが…。
“サッカーが好き。” ≠ “将来の夢はサッカー選手。”
好きなもの、ノットイコール、将来の夢。
好きなものを実際に自分自身で味見することが自分の興味関心のヒントになります。自分の身体と頭を動かす中でこそ、初めて垣間見ることができる心の躍動感。子供たちにはそんな様々な経験の機会を、自らすすんで求めてほしいものです。…とはいえなかにはお金がかかるものもありますから、そのときのために父ちゃん気張って稼がんといかんなぁと襟を正します。それと同時に、幸運にも好きなことに我が身を置けている自分自身の巡り合わせに感謝しています。
さて最後は余談ですが、上司から花瓶をいただいたことをきっかけに、季節の花をかざり食卓に置くようになりました。インテリアとしてはもちろん、花についての雑学もおもしろい。そして一番気に入っていることは、家族みんながちゃんと物を片付けるので卓上がとってもきれいに保たれることです。これも美しいものを前にすると無意識にイイカッコをしてしまう深層心理でしょうか。
ちなみに、大きな紫のものはアジアのお花、芍薬(しゃくやく)です。「立てば芍薬、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花」といわれるように、美しい女性の姿をほめたたえることわざに登場します。なるほど、我が家の花瓶でもたいへん素敵なたたずまいを披露してくれました。(写真のお花セットは、合計¥1,000-です。)日ごろの感謝の気持ちにかえて一輪、なんていかがでしょう。
今日もおつきあいありがとうございます。
ではまた。