完全に捨てることはできないかもしれません。ならばこだわりのいたちごっこの中で、より意識を消費せずに済む手段を選ぶことで心のゆとりを広げる営みなのです。
今年はGWらしい休みが過ごせませんでしたので、代わりにお買い物をその埋め合わせのように満喫している今日この頃です。それにしても、Amazonや楽天市場のまあ便利なこと!リモートワークでものが増えがちな机上を整理するPCホルダ、配線をきれいに整理できる3方向可動の延長タコ足コード、カーテンのマグネットタッセルなどなど、ずっと気になっていたアイテムをあっという間にそろえることができました。
お部屋を整理整頓することは自分の心の状態を整える準備だと思います。お気に入りの場所に行けば安らぐように、身を置く環境がわたしたちに与える影響はとても大きいでしょう。お買い物のわくわくの根源は、もしかするとそんなところにあるのではないでしょうか。
さて、今日のお話はそんな物を増やすことと正反対の“断捨離”についてです。実はこの度人生で初めてやってみたことがあるのです。その爽快感と開放感から、もしかするとこれは究極の断捨離ではないかと大満足しました。さて、それは一体なんでしょうか。
正解は、、、“五厘刈り”です!!!そう、31歳、出家ばりにきれいさっぱり丸坊主になりました。
どうして?!という理由については、紆余曲折、種種雑多な事情があるため割愛しますが、妻の協力のもと購入したバリカンでざっくりいってやりました。どちらかというと年々別れを告げていく同胞(頭髪)達のために比較的短髪にしておりましたが、五厘の短さと見た目の変容ぶりは異次元でした。唐突ですが私の好みの芸能人は松田翔太、特にライヤーゲームの時の耳にかかるほどの長髪の髪型が大好きで、学生自体は憧れてずいぶん頑張って伸ばしたものです。それがものの30分で希望的表現で言えば海老蔵、真実はサンプラザ中野みたいな感じに大変身したわけです。ちなみに後からわかったのですが、案外頭の形がととのっておりまして、好みとは裏腹にそれなりに坊主頭はわたしに適したスタイルだったのかもしれません。
やってみて感じたことは、わずらわしさからの開放です。薄毛の箇所がワックスの立ち上がりぐあいやその日のコンディションで変動する毎日。朝から気分に大なり小なり影響していた意識のアプリケーションが、結果的にその日をもって完全に除外、アンインストールされたわけです。頭は当然のこと体まで軽くなるような気持になりました。髪の毛には本来頭部を守る重要な役割がありますよね。冒頭に究極と書きましたのは、自分自身で決めたより優先する課題のために、本来備わった役割を削ってまで捨てるからです。とはいえ、何かを捨てることは何かを拾うことの裏返しだとも言えます。なぜなら、捨てた代わりに坊主頭という新たなこだわりにとらわれることにはなるからです。そういう意味では捨てたと同時に拾うわけですから、断捨離というのは実は本当の意味ではできないジレンマを抱えており、完全に捨てることはできないかもしれないません。ならばこだわりのいたちごっこの中で、より意識を消費せずに済む手段を選ぶことで心のゆとりを広げる営みなのです。
いま最もやりたいことは、気持ちのよい晴れた日に、青々とした頭に太陽をさんさんと浴びさせることです。わたしは色黒なのでせめて顔と同じぐらいのカラーリングに頭皮を育てていきたいところです。そしてこれまた初めてとなる頭皮ケアローションの手配はAmazonで完了しましたので、あとは今週の土日が晴れ渡ることを大いに期待しながらその到着を待つばかり。なんともまあるく幸せな今日この頃です。
今日もお付き合いありがとうございます。
ではまた。